“キヤツフエ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
珈琲店60.0%
喫茶店20.0%
珈琲20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『僕の細君を珈琲店キヤツフエから追ひ帰しても仕方のないわけだね。』
午後 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
僕も梅原君の世話でモンマルトルの方に下宿は見附かつて居るが、会話の稽古にくミツセル夫人の下宿が近いのと、喫茶店キヤツフエに気に入つた家があるのとでまだ越さずに居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
決闘ぢやうに立入る事を拒絶せられた写真師等はうしてむなしく引取るものか、早速さつそく近所の喫茶店キヤツフエから長い梯子はしごを奪ふ様に持出して自転車稽古亜鉛とたん屋根へ沢山たくさんの写真機を据ゑて仕舞しまつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
しばらくして気が附いたがやゝ離れたあとの卓に滿谷、徳永、小柴こしば、柚木、などの画家が食後の珈琲キヤツフエを取りに来て居たので僕が挨拶に行つたらう立上つて帰る所であつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
部屋に錠をおろして置いて暗い階段を三つくだる。入口いりくちを出て台所の硝子戸がらすどをコツコツ遣つて見たがだマリイは起きて居ない。𤍠い珈琲キヤツフエ牛乳ちゝとをすゝつてく事は出来なかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)