“コーヒーてん”の漢字の書き方と例文
語句割合
珈琲店100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
再三御忠告……貴下が今日こんにちに至るまで、何等断乎だんこたる処置に出でられざるは……されば夫人は旧日の情夫と共に、日夜……日本人にして且珈琲店コーヒーてんの給仕女たりし房子ふさこ夫人が
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一日ぢゆう教室で為事しごとし、夕食後は暫く珈琲店コーヒーてんで時を移し、疲労し切つて新しく借りた部屋に来た。息切のするのを途中で数回休み休み到頭四階まで来て、今夜こそ安眠しよう。
南京虫日記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
彼は路傍の小ざつぱりとした珈琲店コーヒーてん這入はいつた。客は一人も無く暖炉台の上の蓄音器の傍に赤く塗つた鳥籠が置かれ、その中で目白が盛んにさへづつてゐる。彼はちよつと家の小鳥と妻の顔を思ひ出した。
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)