“開店”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいてん50.0%
ひら16.7%
みせびらき16.7%
フォンダト16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
パンの破片かけら紙屑かみくづうしほねなど、さうしてさむさふるへながら、猶太語エヴレイごで、早言はやことうたふやうにしやべす、大方おほかた開店かいてんでも氣取きどりなにかを吹聽ふいちやうしてゐるのでらう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
よしよし面白い面白い、ひとつこいつの手にいて、殺人ひとごろし請負業を開店ひらいてやろう。天変地妖相続き、人心恟々天下騒然、食える野郎と食えぬ野郎と、変にひらきがあり過ぎる。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……ここで、一度待合になった処、開店みせびらきの晩に、酔って裏二階から庇合ひあわいへ落ちて、黒塀の忍返しにぶら下って、半死半生に大怪我をした客があって、すぐに寂れて、間もなく行方知れずそれは引越す。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一七六〇年開店フォンダトのキャフェ・グレコが、その金文字入りのドアで、私達に敬礼した。「ワゴン」と呼ばれている、奥まった細長い部屋に、その家の財産の、古い、汚い一個の卓子テーブルがあった。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)