“開府”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けえふ85.7%
かいふ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「親分、こいつは変っているでしょう。とって十九の滅法めっぽう綺麗な新造しんぞが仏様と心中したんだから、江戸開府けえふ以来の騒ぎだ」
「殺しですよ、親分、江島屋鹿右衛門の塀の上で、薊の三之助が忍び返しに引っ掛ったまま、百舌もずにえのようになって死んでいるんだ、こいつは江戸開府けえふ以来の変った殺しじゃありませんか」
「わっしもいよいよ我を折りました。しかし、越後、信濃にはございましたろうが、開府かいふ以来、江戸にはまだなかったことでございまして、それが、どうも腑におちませんのでございます」
顎十郎捕物帳:04 鎌いたち (新字新仮名) / 久生十蘭(著)