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舗
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みせ
ふりがな文庫
“
舗
(
みせ
)” の例文
鳩居堂
(
きゅうきょどう
)
で
方寸千言
(
ほうすんせんげん
)
という常用の筆五十本線香
二束
(
にそく
)
を買い
亀屋
(
かめや
)
の
舗
(
みせ
)
から
白葡萄酒
(
しろぶどうしゅ
)
二本ぶらさげて
外濠線
(
そとぼりせん
)
の方へ行きかけた折であった。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
客窓の
徒然
(
つれづれ
)
を
慰
(
なぐさ
)
むるよすがにもと眼にあたりしままジグビー、グランドを、
文魁堂
(
ぶんかいどう
)
とやら云える
舗
(
みせ
)
にて
購
(
こ
)
うて帰りぬ。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
許宣も人の家の
主管
(
ばんとう
)
をして身を縛られるよりも、自由に
己
(
じぶん
)
で
舗
(
みせ
)
を持ちたかった。彼は白娘子の
詞
(
ことば
)
に動かされた。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
ひとゝせ是を風入れするため
舗
(
みせ
)
につゞきたる
坐
(
ざ
)
しきの
障子
(
しやうじ
)
をひらき、年賀の帖を
披
(
ひら
)
き
並
(
なら
)
べおきたる所へ
友人
(
いうじん
)
来り、年賀の
作意
(
さくい
)
書画の
評
(
ひやう
)
などかたりゐたるをりしも
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
床の間の香炉からは、始終紫色の香の煙が真っ直ぐに静かに立ち昇って、明るい暖かい室内を
焚
(
た
)
きしめて居た。私は時々菊屋橋
際
(
ぎわ
)
の
舗
(
みせ
)
へ行って
白檀
(
びゃくだん
)
や
沈香
(
じんこう
)
を買って来てはそれを
燻
(
く
)
べた。
秘密
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
三日した
探梅日和
(
たんばいびより
)
に、牛の御前の長命寺へ代々の墓詣りにとだけ言い遺して、
丁稚
(
でっち
)
に菓子折を持たせたまま瓦町は書替御役所前の、天王様に近い養家清水屋の
舗
(
みせ
)
を彼はふらりと出たのであった。
釘抜藤吉捕物覚書:07 怪談抜地獄
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ひとゝせ是を風入れするため
舗
(
みせ
)
につゞきたる
坐
(
ざ
)
しきの
障子
(
しやうじ
)
をひらき、年賀の帖を
披
(
ひら
)
き
並
(
なら
)
べおきたる所へ
友人
(
いうじん
)
来り、年賀の
作意
(
さくい
)
書画の
評
(
ひやう
)
などかたりゐたるをりしも
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
白娘子はいつの間にか家へ帰っていたが、許宣に話したいことがあるのかそっと
舗
(
みせ
)
へやって来た。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
夏から秋へかけての
日盛
(
ひざかり
)
に、千葉県道に面した
商
(
あきな
)
い
舗
(
みせ
)
では砂ほこりを防ぐために、長い
柄杓
(
ひしゃく
)
で
溝
(
どぶ
)
の水を汲んで
撒
(
ま
)
いていることがあるが、これもまたわたくしには、溝の多かった
下谷
(
したや
)
浅草
(
あさくさ
)
の町や
横町
(
よこちょう
)
を
葛飾土産
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
翌朝になって許宣は
平生
(
いつも
)
のように早くから
舗
(
みせ
)
へ往ったが、白娘子のことが頭に一ぱいになっていて、仕事が手につかないので、
午飯
(
ひるめし
)
の後で口実をこしらえて舗を出て、荐橋の双茶坊へ往った。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
鞋
(
くつ
)
も
佳
(
い
)
いのを穿いて、官巷の
舗
(
みせ
)
へ往って李将仕に逢った。
雷峯塔物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
舗
常用漢字
中学
部首:⼈
15画
“舗”を含む語句
酒舗
店舗
舗石
薬舗
舗石道
舗道
菓子舗
老舗
屋舗
旧舗
大老舗
古舗
小座舗
舗板
舗床
理髪舗
舗子
舗装
舗装道路
苗舗
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