店頭みせ)” の例文
草根木皮の類が軒下に下がって、硝子壜にはいった木の実、蛇の酒精漬けなど店頭みせ戸外そとに並んでいる。左右は古着屋、乾物商などすべて朝鮮人相手の小商店。
店頭みせの方で前後して鳴る無数の時計の振子がてんやわんやに聞こえてくる。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)