“顔見世”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かおみせ88.9%
カホミセ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
染之助の居る一座は、十月興行をお名残なごりに上方へ帰って、十一月の顔見世かおみせ狂言からは、八代目団十郎の一座がかかると噂が立ちました。
ある恋の話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
かんを開けば図はづ武家屋敷長屋の壁打続きたる処にして一人ひとりの女窓のほとりにたたず頬冠ほおかむりせし番付売ばんづけうりを呼止めて顔見世かおみせの番付あがなふさまを描きたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
徳島の端午に作るやねこじき又は、だしと言はれてゐる作り物は、江戸の顔見世カホミセのとうろうなる屋根飾りと同様に、屋上に出すもので、依代が竿頭から屋根に降りて来た時機を記念するものである。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)