“鯱硬張”の読み方と例文
読み方割合
しゃちこば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉田は胸のなかがどうにかしてやわらんで来るまではいやでも応でもいつも身体を鯱硬張しゃちこばらして夜昼を押し通していなければならなかった。
のんきな患者 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
それでなくても自然鯱硬張しゃちこばつてゐたところへ、その日瀧田君が私を連れ出したと云ふのが、当時問題の人物であつた私と云ふものを文壇に紹介する一方
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
吉田はほとんど身動きもできない姿勢で身体を鯱硬張しゃちこばらせたままかろうじて胸へ呼吸を送っていた。
のんきな患者 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)