一角いつかど)” の例文
その女をともかく一角いつかどの令嬢仕立にするまでお鯉の手許てもとにおいた、そして嫁入りをさせて安心したといった。しかしやがて五万円は諸々もろもろの人の手によって手易たやすく失われてしまった。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)