“悖徳”の読み方と例文
読み方割合
はいとく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後室に一生を毅然とした挙止で貫かせたのは、そしてあらゆる悖徳はいとくを清浄にさへ変貌させる大きな意志の力を揮はせたのは、血のさせる業ではなかつた。
垂水 (新字旧仮名) / 神西清(著)
「知識と検証とさ。結核患者や瘰癧るいれき患者はその病状を見ればわかる。悖徳はいとく漢や狂人はその行状を見ればわかる。」
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
宗助そうすけこの一語いちごなかに、あらゆる自暴じばう自棄じきと、不平ふへい憎惡ぞうをと、亂倫らんりん悖徳はいとくと、盲斷まうだん決行けつかうとを想像さうざうして、是等これら一角いつかくれなければならないほど坂井さかゐおとうと
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)