“愼重”の読み方と例文
新字:慎重
読み方割合
しんちよう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ねえさん、障子しやうじるときは、餘程よほど愼重しんちようにしないと失策しくじるです。あらつちや駄目だめですぜ」とひながら、小六ころくちや縁側えんがはからびり/\やぶはじめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
なんぢ此度このたび使命しめい成敗せいばいは、海底戰鬪艇かいていせんとうていが、日本帝國につぽんていこく守護まもりとして、現出げんしゆつすること出來できるか、いなかのわかであるぞ。きはめて機敏きびんに、きはめて愼重しんちようなれ。
周三はえず此の事に就いて考えてゐた。雖然周三とてもさすがに世の中のなみあらいことを知つてゐた。で熱する頭を押へて、愼重しんちよう詮議せんぎする積で、今日けふまで躊躇ぐづ/″\してゐたのであつた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)