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慎
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つゝし
ふりがな文庫
“
慎
(
つゝし
)” の例文
旧字:
愼
そんなら
行
(
い
)
くが好い。丁度ステーションの
側
(
そば
)
に何軒か
普請中
(
ふしんちゆう
)
の
家
(
うち
)
も有るから、煉瓦でも運んで居りや、
餓
(
かつ
)
ゑもしまい。たゞ酒だけは
慎
(
つゝし
)
むんだぞ。
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
道楽もなるたけ
慎
(
つゝし
)
んでゐます。余裕がないからです。ともかく、僕は家内以外の女を愛してゐないことを明言します。
クロニック・モノロゲ
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
市長
(
ボデスタ
)
は客を招き筵を張ることありや。ポツジヨ。稀にそのことなきにあらず。されど
招請
(
せうせい
)
を
慎
(
つゝし
)
むこといと
嚴
(
おごそか
)
なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
お上の御用を勤める者には、それだけの
慎
(
つゝし
)
みが
肝腎
(
かんじん
)
だ、——これを持つて行つて、番頭か若主人にさう言つて、帳面から
手前
(
てめえ
)
の名前だけ消して貰ふが宜い。
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
かゝる人は
胸
(
むね
)
に
明
(
あきらか
)
なる
鏡
(
かゞみ
)
ありて、
善悪
(
ぜんあく
)
を照し
視
(
み
)
てよきあしきを
知
(
し
)
りて其
独
(
ひとり
)
を
慎
(
つゝし
)
む、
之
(
これ
)
を
明徳
(
めいとく
)
の
鏡
(
かゞみ
)
といふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
慎
(
つゝし
)
まんぢや困まるぞ、此頃は
切
(
しき
)
りと新春野屋の花吉に熱中しをると云ふぢやないか
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
さうかと言つて、黙つて何も言ひかけずに
慎
(
つゝし
)
んでゐると、女の方では心配でたまらないと云ふやうな顔をして、機嫌を取らうとすることもある。桑田はいよ/\
居辛
(
ゐづら
)
くて
堪
(
たま
)
らなくなつた。
人妻
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
中途で退出したことを
聞召
(
きこしめ
)
されて大いに
御気色
(
みけしき
)
を損ぜられたので、浄蔵は深く
勅勘
(
ちょっかん
)
の身を
慎
(
つゝし
)
み、三箇年の間
横川
(
よかわ
)
の
首楞厳院
(
しゅりょうごんいん
)
に
籠居
(
ろうきょ
)
して修練苦行の日を送ったと云うが、世間一般の人々は
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
彼女は、熱にでも浮されたやうに、平生の
慎
(
つゝし
)
みも忘れて云つた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
母「次の間へいって
慎
(
つゝし
)
んで居れ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
神の御
罰
(
ばつ
)
が
夫婦
(
ふうふ
)
の
縁
(
えん
)
となりしも
奇遇
(
きぐう
)
といふべし。こは我が
幼
(
をさな
)
かりし時の事也き、筆のついでに
記
(
しる
)
して
御機屋
(
おはたや
)
の
霊威
(
れいゐ
)
ある事をわかふどにしらしむ。あなかしこ。
畏
(
おそる
)
べし、
慎
(
つゝし
)
むべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
かならず一日あるひは
一昼夜
(
いつちうや
)
をかぎりとして三十四里の
氷
(
こほり
)
みなくだけながれて北海にいづる、そのひゞき千
雷
(
らい
)
のごとく、山も
震
(
ふる
)
ふばかり也。此日川にちかき村々は
慎
(
つゝし
)
み
居
(
ゐ
)
て
外
(
ほか
)
にいづる事なし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
慎
常用漢字
中学
部首:⼼
13画
“慎”を含む語句
謹慎
要慎
慎深
粛慎
可慎
慎重
不謹慎
畏慎
矯慎
生島慎九郎
猶可慎
隠居慎
独慎
細井知慎
謹慎室
三慎
閉門謹慎
身慎莫
賈慎庵
許慎
...