“娘様”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あねえさま33.3%
こさま33.3%
じやうさま33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……小いお娘様あねえさまもその御縁で、学校のお帰りなんぞに、(小母さんおひやを一杯。)なんて、お寄りなすって下さいますし、土地第一の貴女方あなたがたに御心安く願いますので、房州出のこんな田舎ものも
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「わけて陳宮という人の肚は分らないと、夫人も憂いていらっしゃいます。——将軍、お娘様こさまもおいとしいではございませんか。夫人おくさまや妾たちも不愍ふびんと思うてくださいませ」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なさぬ中とて、さすがこれをとはいひ出でねど、心を配る様子を見てとり、如才なきお吉はにこやかにお静に会釈し。これはこれはお娘様じやうさまの、いつお見上げ、申してもおとなしい。
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)