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胴体
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どうたい
ふりがな文庫
“
胴体
(
どうたい
)” の例文
旧字:
胴體
いわば
胴体
(
どうたい
)
がなくって、足からすぐ首が生えているように見えた。その大きな頭は、まるでつり合いもなにもとれていなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
この首と
胴体
(
どうたい
)
とのあいだはせまい通路になっているので、その通路へ一番
精巧
(
せいこう
)
な二つのわなをうめ、そのわなの
端
(
はし
)
を
牝牛
(
めうし
)
の首に結びつけた。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
源兵衛は、うム! おめくと同時に、
游
(
およ
)
ぐように前面へのめってバッタリ、右近の言った通り、
胴体
(
どうたい
)
が二つに開いて……。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ぐるぐる巻きにしばられた大コウモリの
胴体
(
どうたい
)
から、あの老猟師に変装したままの二十面相の首がはえているのです。
妖怪博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
而して彼は其処に催うされて居る宴会の席に加わった。夢見る彼は、眼を挙げてずうと其席を見渡した。
手足
(
てあし
)
胴体
(
どうたい
)
は人間だが、顔は一個として人間の顔は無い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
この声もろともに、パッと血煙が立つと見れば、なんという
無残
(
むざん
)
なことでしょう、あっという間もなく、
胴体
(
どうたい
)
全く二つになって青草の上にのめってしまいました。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
俎板
(
まないた
)
の上で首を切られても、
胴体
(
どうたい
)
だけはぴくぴく動いている
河沙魚
(
かわはぜ
)
のような、
明瞭
(
はっき
)
りとした、動物的な感覚だけが、千穂子の
脊筋
(
せすじ
)
をみみずのように動いているのだ。
河沙魚
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
二人は
並
(
なら
)
んで馬を歩ませていた。父は何やらしきりに彼女に話しかけながら、
胴体
(
どうたい
)
をすっかり彼女の方へ
傾
(
かたむ
)
け、片手を馬の首についていた。父は
微笑
(
びしょう
)
を
浮
(
うか
)
べていた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
親仁
(
おやぢ
)
大
(
おほい
)
に
苛立
(
いらだ
)
つて、
叩
(
たゝ
)
いたり、
打
(
ぶ
)
つたり、
馬
(
うま
)
の
胴体
(
どうたい
)
について二三
度
(
ど
)
ぐる/\と
廻
(
ま
)
はつたが
少
(
すこ
)
しも
歩
(
ある
)
かぬ。
肩
(
かた
)
でぶツつかるやうにして
横腹
(
よこばら
)
に
体
(
たい
)
をあてた
時
(
とき
)
、
漸
(
やうや
)
う
前足
(
まへあし
)
を
上
(
あ
)
げたばかり
又
(
また
)
四
脚
(
あし
)
を
突張
(
つツぱ
)
り
抜
(
ぬ
)
く。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
胴体
(
どうたい
)
も、手も、足も、黒い鉄の輪が、何十となく、かさなりあったような形をしています。ですから、鉄でできていても、自由自在に、
曲
(
ま
)
がるらしいのです。大きな鉄の
靴
(
くつ
)
をはいています。
電人M
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
三
度目
(
どめ
)
に
出会
(
であ
)
つたのが、いや
急
(
きふ
)
には
動
(
うご
)
かず、
然
(
しか
)
も
胴体
(
どうたい
)
の
太
(
ふと
)
さ
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“胴体”の解説
胴体(どうたい)とは、ヒトを含む動物体の中心部のうち頭・首・四肢・尾を除く部分を指す解剖学用語。胴(どう)とも。胴体は胸部と腹部を含む。
(出典:Wikipedia)
胴
常用漢字
中学
部首:⾁
10画
体
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“胴”で始まる語句
胴
胴中
胴衣
胴間声
胴忘
胴乱
胴顫
胴服
胴巻
胴震