“血管”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けっかん55.6%
けっくわん11.1%
けつくわん11.1%
ちくだ11.1%
ちすぢ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「頭目、よく見てごらんなさい。ほんものの眼だということは、目玉をよく見れば分りますよ。瞳孔どうこうも動くし、血管けっかんも走っている」
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
平和へいわみだ暴人ばうじんども、同胞どうばうもっ刃金はがねけが不埓奴ふらちやつ……きをらぬな?……やア/\、汝等おのれらよこしまなる嗔恚しんにほのほおの血管けっくわんよりながいづむらさきいづみもっさうとこゝろむる獸類けだものども
其時そのときかれ自分じぶん呼吸こきふする空氣くうきさへ灰色はひいろになつて、はいなか血管けつくわんれるやうがした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それまでは数知れぬおそれと気づかわしさとが血管ちくだの中を針の流れるように刺しまわって、小さなめばたきをするにも乳までひびくようでございましたが
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)
耳孕桃色に 血管ちすぢの脈打つも生物いきものらしく
寧日 (新字旧仮名) / 山口芳光(著)