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『寧日』
ふりがな文庫
『
寧日
(
ねいじつ
)
』
母、吾が為に 鼠の子虫籠に入れて与へぬ 病間の徒然なる 吾指もて小づき戯れ 心明るう時を経にけり。 あはれ鼠の子まこと子なれば 耳孕桃色に血管の脈打つも生物らしく 今は前肢を捧げ餌食みゐるも﨟たけし。 やがて夕べの風出でぬ——時を経ぬ間に …
著者
山口芳光
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
血管
(
ちすぢ
)
牛乳
(
ちち
)
生物
(
いきもの
)