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延々
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のびのび
ふりがな文庫
“
延々
(
のびのび
)” の例文
敵の出で来るを恐れては
勿々
(
なかなか
)
軍はなるまじ、その上に
延々
(
のびのび
)
とせば、横山
終
(
つい
)
に
攻落
(
せめおと
)
さるべし。但し此ほかに横山を
援
(
たす
)
けん
術
(
てだて
)
あるべきや。
姉川合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「いかにも、都のあの変事で、去年は
延々
(
のびのび
)
となり申したが、どうやらこの秋には、部屋住みの高氏も、
妻
(
め
)
を持つ
男並
(
おとこなみ
)
となりそうでござりまする」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのなかから
流行
(
はやり
)
のフロツクコートも一着
拵
(
こしら
)
へたが、出発間際になつて風邪を引込んで、
延々
(
のびのび
)
になつてゐるうち、つい
沙汰止
(
さたや
)
みになつてしまつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「では、早速、その後藤という人を
傭
(
やと
)
いましょう」と快く承諾されたのでありました。私はこの言葉を聞いた時は、まことに
延々
(
のびのび
)
するほど
嬉
(
うれ
)
しく思いました。
幕末維新懐古談:69 馬専門の彫刻家のこと
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
去年、親の石碑もでかいのを建立したしするので、来ようとは思いながら御用が多くてつい
延々
(
のびのび
)
さ。
中山七里 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
▼ もっと見る
それを黄金の杖で繋ぎ、向かい合って
延々
(
のびのび
)
と立っているのが、女方術師の華子である。
神秘昆虫館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
将軍家への
御目見
(
おめみえ
)
も病気と称して
延々
(
のびのび
)
になったまま、重役方に
手蔓
(
てづる
)
をたぐって、どうやらこうやら家督は仰せ付けられましたが、あまりの低能振りに、武家方からは嫁のくれ手もありません。
銭形平次捕物控:131 駕籠の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「うかと
断
(
だん
)
を
下
(
くだ
)
せぬのは分りきっているが、何せい、こう
延々
(
のびのび
)
では、ここが
堪
(
たま
)
らぬよ、仲時もほとほと疲れた」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まあせっかく、殿にも御意がうごいたところ、今さら、御中止にもなれまいが、御病態を作って、藩のほうへも、
延々
(
のびのび
)
にしておかれたがよろしゅうござるぞ。
鬼
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これから先も、
延々
(
のびのび
)
になればなる程、脱盟者を出すだろう。変節は憎むが、人間の誰にもある弱点でもある。あながち去る者ばかりを責めることはできない。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
われら将軍家に
扈従
(
こじゅう
)
の
輩
(
ともがら
)
、当国の朝倉殿こそは、唯一のお味方たる大名と、頼みにいたしぬいて、今日まで内々、数度の交渉やら、お
縋
(
すが
)
りもいたしたなれど、最後の御返辞、
延々
(
のびのび
)
のまま
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
という風に相かわらず寛大であるし、外部との交渉こそ、まったく
断
(
た
)
って、別当の中院から一歩もひとりでは出さない事に以来やかましくはなっていたが、髪を
剃
(
お
)
ろす問題は、
延々
(
のびのび
)
になっていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
延
常用漢字
小6
部首:⼵
8画
々
3画
“延”で始まる語句
延
延喜
延喜式
延暦寺
延引
延元
延宝
延享
延金
延棒