“延暦寺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんりゃくじ88.2%
えんりやくじ11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かおるは山の延暦寺えんりゃくじに着いて、常のとおりに経巻と仏像の供養を営んだ。横川よかわの寺へは翌日行ったのであるが、僧都そうずは大将の親しい来駕らいがを喜んで迎えた。
源氏物語:56 夢の浮橋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
比叡山ひえいざん延暦寺えんりゃくじの山法師、興福寺の奈良法師、所謂いわゆる僧兵の兇暴きょうぼうぶりは周知のとおりであり、事毎に争乱の渦中かちゅうにあった。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
東福門院とうふくもんゐんと稱し奉つり此御腹に二方の太子御降誕まし/\ける其末そのすゑの太子を關東へ申降し給ひ比叡山延暦寺えんりやくじを關東へ移し東叡山寛永寺を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
比叡山ひえいざん延暦寺えんりやくじの、今、私の坐つてゐる宿院の二階の座敷の東の窓の机につて遠く眼を放つてゐると、老杉蓊鬱おううつたる尾峰の彼方に琵琶湖の水が古鏡の表の如く
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)