“兇暴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうぼう72.7%
きようばう13.6%
きょうばう4.5%
あら4.5%
きようぼう4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神谷は猫を飼ったことがあるので、そういう舌の恐ろしさをよく知っていた。兇暴きょうぼうな肉食獣の舌、猫かとらか、でなければひょうの舌だ。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
好い鹽梅に飛んで來てくれたお染の加勢で、この兇暴きようばうな手代をキリキリと縛り上げて了つたのです。
時刻じこく時刻じこくゆゑ、おれこゝろ殘忍ざんにん兇暴きょうばうゑたるとら鳴渡なりわた荒海あらうみよりもたけしいぞよ。
(進一さんだって、わずかな金——小判一枚のゆきちがいぐらいで、人を叩き倒すような兇暴あら性質たちの人じゃアないから安心だわ)
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
日を重ねて北へ進むと、湖岸の土人は次第に狡猾かうくわつ兇暴きようぼうなものが多くなりました。一行の全員には十発づつの弾丸がくばられました。
アフリカのスタンレー (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)