“伸々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のびのび86.4%
のび/\13.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
即ち、一首の声調が如何にもごつごつしていて、「もののふの八十やそうぢがはの網代木あじろぎに」というような伸々のびのびした調子には行かない。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
岐阜城へさして信長が帰ったのはそれからであったが、残暑の疲れを、彼も兵馬も、伸々のびのび、ひと月と休んでいるいとまもなかった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬鹿に氣が伸々のび/\として來る。そこで、ぐいと落着拂ツて、平筆を洗ツて、片付けるものを片付けにかかる。片付けながら、彼は、ふと此んなことを考へた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
招魂社せうこんしやの境内へ子供等をれてつたりするのも気が伸々のび/\する様であつた。
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)