“伸掛”の読み方と例文
読み方割合
のしかか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石段を下りかかって、二人がそう云った時、ふと見返ると、坂の下口したぐち伸掛のしかかって覗いていました。こんな時は、——鹿は贅沢だ。むしろ虎の方がい。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
で、行燈あんどう伸掛のしかかるかと、ぬつくりとつたが、障子を閉める、と沙汰さたが無い。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
(もし、御寮人様、)とじっと顔を見て、(どうしましたらよろしいのでございましょう、)とすがるようにして言ったか言わぬに、(猿曳さるひきめ、われゃ、おんなに、……畜生、)とわめくがはやいか、伸掛のしかかって
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)