トップ
>
伸掛
>
のしかか
ふりがな文庫
“
伸掛
(
のしかか
)” の例文
石段を下りかかって、二人がそう云った時、ふと見返ると、坂の
下口
(
したぐち
)
に
伸掛
(
のしかか
)
って覗いていました。こんな時は、——鹿は贅沢だ。
寧
(
むし
)
ろ虎の方が
可
(
い
)
い。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
で、
行燈
(
あんどう
)
に
伸掛
(
のしかか
)
るかと、ぬつくりと
起
(
た
)
つたが、障子を閉める、と
沙汰
(
さた
)
が無い。
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
(もし、御寮人様、)と
熟
(
じっ
)
と顔を見て、(どうしましたら
宜
(
よろ
)
しいのでございましょう、)と
縋
(
すが
)
るようにして言ったか言わぬに、(
猿曳
(
さるひき
)
め、
汝
(
われ
)
ゃ、
婦
(
おんな
)
に、……畜生、)と
喚
(
わめ
)
くが
疾
(
はや
)
いか、
伸掛
(
のしかか
)
って
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
若い紳士は、
杖
(
ステッキ
)
を小脇に、細い
筒袴
(
ずぼん
)
で、
伸掛
(
のしかか
)
って
覗
(
のぞ
)
いて
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
伸
常用漢字
中学
部首:⼈
7画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“伸”で始まる語句
伸
伸上
伸々
伸縮
伸子
伸出
伸縮自在
伸一先生
伸屈
伸伸