“うわさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
92.1%
風説4.8%
風評1.2%
0.9%
風聞0.6%
浮評0.1%
人界0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こちらの姫君に心をおかれすることになって、今ではもう世間のうわさにも上っているだろうと思われるまでになっているのですから
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
龍華寺りようげじ信如しんによしゆう修業しゆげうには立出たちいづ風説うわさをも美登利みどりえてかざりき、あり意地いぢをばそのまゝにふうめて、此處こゝしばらくのあやしの現象さまれをれともおもはれず
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
数間かずまじいやのことは、ツイうっかりしてまだ一もお風評うわさいたしませんでしたが、これは、むかし鎌倉かまくら実家さとつかえていた老僕ろうぼくなのでございます。
其許に便たより行きつゝ訳は少しも明さずに一泊を乞いたるが夜明けてちも此辺りへは人殺しのうわさも達せず妾は唯金起が殺されたるや如何にと其身の上を
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
そののち他の獣風聞うわさを聞けば、彼の黄金丸はそのゆうべいた人間ひと打擲ちょうちゃくされて、そがために前足えしといふに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
いとう武芸にけておじゃるから思いやるも女々しけれど……心にかかるは先ほどの人々の浮評うわさよ。狭い胸には持ちかねて母上に言い出づれば、あれほどに心強うおじゃるよ。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
浮評うわさに聞える御社みやしろはあのことでおじゃるか。見ればいとう小さなものじゃ」
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
策をらして方向を計っているところです。ひとつてまえも諸天狗の仲間入りをして、人界うわさをあっと云わせてみようかなどと商人あきゅうどにあるまじき空想などにふけっておりますよ。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
都内に移し撃たしむるに声出ず、本寺に帰せば声もとのごとし、士人磬神聖にして、光政寺をしたうとうわさしたとある。