“人界”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんがい44.4%
じんかい22.2%
うわさ11.1%
このよ11.1%
ひとのよ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、人界にんがいに生れ出たものは、たといこの島に流されずとも、皆おれと同じように、孤独のたんらしているのじゃ。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
つぎも、してるべしで、珍什ちんじふ奇器ききほとん人界じんかいのものにあらず、一同いちどう呆然ばうぜんとして、くちくものあることなし。
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
策をらして方向を計っているところです。ひとつてまえも諸天狗の仲間入りをして、人界うわさをあっと云わせてみようかなどと商人あきゅうどにあるまじき空想などにふけっておりますよ。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは人界このよの「美」ではなく黄泉よみの国の幽霊か、仮面を冠った人かのようで、精気もなければ血の気もない。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それらはいずれも人界ひとのよにおいて妻を奪われ子を殺され財宝を盗まれた不幸の者どもで、下界の人間すべてに対して怨恨うらみを持っている人間どもであった。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)