“うはさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウハサ
語句割合
80.4%
風説10.7%
風評2.7%
風聞2.7%
口碑1.8%
噂話0.9%
0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いで芝八山へと急ぎ行次右衞門道々考へけるは天一坊家來に九條殿くでうどのの浪人にて大器量人とうはさある山内伊賀亮には逢度あひたくなしされば赤川大膳を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
龍華寺の信如が我が宗の修業の庭に立出る風説うはさをも美登利は絶えて聞かざりき、有し意地をば其まゝに封じ込めて、此處しばらくの怪しの現象さまに我れを我れとも思はれず
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それ外日いつぞや友人いうじんところで、或冬あるふゆさけみながらおそくまで話込はなしこんでゐたときこと恋愛談れんあいだんから女学生ぢよがくせい風評うはさはじまつて、其時そのとき細君さいくん一人ひとり同窓の友クラスメートに、散々さん/″\或学生あるがくせい苦労くらうをした揚句あげく熱湯にえゆのまされて
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
シバの女王ソロモンの風聞うはさをきき、難問をもつてソロモンを試みんと甚だ多くの部従ともまはりをしたがへ香物かうもつとおびただしき金と宝石とを駱駝に負せてエルサレムに来たり
乾あんず (新字旧仮名) / 片山広子(著)
十三世通天和尚つうてんわせうは、 霜台君さうたいくんの(謙信けんしんの事)親藉しんせきにて、高徳かうとくの聞えは今も口碑うはさにのこれり。 景勝君かげかつくんも此寺にものまなび玉ひしとぞ。
その証拠には、世間の噂話うはさ(第三者)といふものは、大抵はその真相までは入らずに、その周囲をぐる/\廻つてゐるといふやうな形である。想像でやつてゐるからである。
小説新論 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
彼等はまことよりもうはさをかへりみ、わざことわりを問はざるさきにはやくも己が説を立つ 一二一—一二三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)