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風説
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うはさ
ふりがな文庫
“
風説
(
うはさ
)” の例文
「あゝ……いまも
風説
(
うはさ
)
をして、
案
(
あん
)
じて
居
(
ゐ
)
ました。お
住居
(
すまひ
)
は
澁谷
(
しぶや
)
だが、あなたは
下町
(
したまち
)
へお
出掛
(
でか
)
けがちだから。」
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
龍華寺の信如が我が宗の修業の庭に立出る
風説
(
うはさ
)
をも美登利は絶えて聞かざりき、有し意地をば其まゝに封じ込めて、此處しばらくの怪しの
現象
(
さま
)
に我れを我れとも思はれず
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
……
船中
(
せんちう
)
にて
然
(
さ
)
やうな
事
(
こと
)
は
申
(
まを
)
さぬものだが、
龍宮場末
(
りうぐうばすゑ
)
の
活動寫眞
(
くわつどうしやしん
)
が
宣傳
(
プロパガンダ
)
をするやうな
風説
(
うはさ
)
を
聞
(
き
)
いて、
乘
(
の
)
らざるべけんやと、
旅費
(
りよひ
)
の
苦
(
くる
)
しいのが
二人
(
ふたり
)
づれで
驅出
(
かけだ
)
した。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
人形抱いて頬ずりする心は御華族の御姫樣とて變りなけれど、修身の講義、家政學のいくたても學びしは學校にてばかり、誠あけくれ耳に入りしは好いた好かぬの客の
風説
(
うはさ
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
丸岡
(
まるをか
)
の
建場
(
たてば
)
に
俥
(
くるま
)
が
休
(
やす
)
んだ
時
(
とき
)
立合
(
たちあは
)
せた
上下
(
じやうげ
)
の
旅客
(
りよかく
)
の
口々
(
くち/″\
)
から、もうお
米
(
よね
)
さんの
風説
(
うはさ
)
を
聞
(
き
)
きました。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
人形抱いて
頬
(
ほう
)
ずりする心は御華族のお姫様とて変りなけれど、修身の講義、家政学のいくたても学びしは学校にてばかり、誠あけくれ耳に
入
(
い
)
りしは好いた好かぬの客の
風説
(
うはさ
)
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
家政學
(
かせいがく
)
のいくたても
學
(
まな
)
びしは
學校
(
がくかう
)
にてばかり、
誠
(
まこと
)
あけくれ
耳
(
みゝ
)
に
入
(
い
)
りしは
好
(
す
)
いた
好
(
す
)
かぬの
客
(
きやく
)
の
風説
(
うはさ
)
、
仕着
(
しき
)
せ
積
(
つ
)
み
夜具
(
やぐ
)
茶屋
(
ちやゝ
)
への
行
(
ゆき
)
わたり、
派手
(
はで
)
は
美事
(
みごと
)
に、かなはぬは
見
(
み
)
すぼらしく
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
後
(
あと
)
で、
近所
(
きんじよ
)
でも、
誰
(
たれ
)
一人
(
ひとり
)
此
(
こ
)
の
素
(
す
)
ばらしい
群
(
むれ
)
の
風説
(
うはさ
)
をするもののなかつたのを
思
(
おも
)
ふと、
渠等
(
かれら
)
は、あらゆる
人
(
ひと
)
の
目
(
め
)
から、
不可思議
(
ふかしぎ
)
な
角度
(
かくど
)
に
外
(
そ
)
れて、
巧
(
たくみ
)
に
逸
(
いつ
)
し
去
(
さ
)
つたのであらうも
知
(
し
)
れぬ。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
父親
(
てておや
)
和尚は
何処
(
どこ
)
までもさばけたる人にて、少しは欲深の名にたてども人の
風説
(
うはさ
)
に耳をかたぶけるやうな小胆にては無く、手の暇あらば熊手の内職もして見やうといふ気風なれば
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
旅僧
(
たびそう
)
は
冷々然
(
れい/\ぜん
)
として、
聞
(
きこ
)
えよがしに
風説
(
うはさ
)
して
惡樣
(
あしざま
)
に
罵
(
のゝし
)
る
聲
(
こゑ
)
を
耳
(
みゝ
)
にも
入
(
い
)
れざりき。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
父親和尚
(
ちゝおやおしよう
)
は
何處
(
どこ
)
までもさばけたる
人
(
ひと
)
にて、
少
(
すこ
)
しは
欲深
(
よくふか
)
の
名
(
な
)
にたてども
人
(
ひと
)
の
風説
(
うはさ
)
に
耳
(
みゝ
)
をかたぶけるやうな
小膽
(
せうたん
)
にては
無
(
な
)
く、
手
(
て
)
の
暇
(
ひま
)
あらば
熊手
(
くまで
)
の
内職
(
ないしよく
)
もして
見
(
み
)
やうといふ
氣風
(
きふう
)
なれば
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
当時
(
たうじ
)
飛鳥
(
とぶとり
)
も
落
(
お
)
ちると
言
(
い
)
ふ、お
妾
(
めかけ
)
が
一人
(
ひとり
)
乗
(
の
)
つて
出
(
で
)
たが、
船
(
ふね
)
の
焼出
(
やけだ
)
したのは、
主
(
ぬし
)
が
見
(
み
)
さしつた
通
(
とほ
)
りでがす。——
其
(
そ
)
の
妾
(
めかけ
)
と
言
(
い
)
ふのが、
祖父殿
(
おんぢいどん
)
の
許嫁
(
いひなづけ
)
で
有
(
あ
)
つたとも
言
(
い
)
へば、
馴染
(
なじみ
)
だとも
風説
(
うはさ
)
したゞね。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
よもや
植木屋
(
うゑきや
)
の
息子
(
むすこ
)
にてはあるまじく、さりとて
誰
(
た
)
れ
住替
(
すみかは
)
りし
風説
(
うはさ
)
も
聞
(
き
)
かねば
外
(
ほか
)
に
人
(
ひと
)
の
有
(
あ
)
る
筈
(
はず
)
なし、
不審
(
いぶかし
)
さよの
底
(
そこ
)
の
心
(
こゝ
)
ろは
其人
(
そのひと
)
床
(
ゆか
)
しければなり、
用
(
よう
)
もなき
庭歩行
(
にはあるき
)
にありし
垣根
(
かきね
)
の
際
(
きは
)
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
少しは欲深の名にたてども人の
風説
(
うはさ
)
に耳をかたぶけるやうな小膽にては無く、手の暇あらば熊手の内職もして見やうといふ氣風なれば、霜月の
酉
(
とり
)
には論なく門前の明地に
簪
(
かんざし
)
の店を開き
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
思ひのまゝに遊びて母が泣きをと父親の事は忘れて、十五の春より不了簡をはじめぬ、男振にがみありて利發らしき眼ざし、色は黒けれど好き
樣子
(
ふう
)
とて
四隣
(
あたり
)
の娘どもが
風説
(
うはさ
)
も聞えけれど
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其
(
その
)
恨
(
うら
)
み
骨髓
(
こつずい
)
に
徹
(
とほ
)
りてそれよりの
見
(
み
)
る
目横
(
めよこ
)
にか
逆
(
さか
)
にか、
女髮結
(
をんなかみゆひ
)
の
留
(
とめ
)
を
捉
(
と
)
らへて
珍事
(
ちんじ
)
唯今
(
たゞいま
)
出來
(
しゆつたい
)
の
顏
(
かほ
)
つきに、
例
(
れい
)
の
口車
(
くちぐるま
)
くる/\とやれば、
此
(
この
)
電信
(
でんしん
)
の
何處
(
いづく
)
までかゝりて、一
町
(
てう
)
毎
(
ごと
)
に
風説
(
うはさ
)
は
太
(
ふと
)
りけん
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
惡い
風説
(
うはさ
)
を立てられた事も無き筈を、天魔の生れがはりか貴樣といふ
惡者
(
わる
)
の出來て、無き餘りの無分別に人の懷でも覗うやうにならば、恥は我が一代にとゞまらず、重しといふとも身代は二の次
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“風説”の意味
《名詞》
噂。世間に流れる情報。
(出典:Wiktionary)
“風説(
噂
)”の解説
噂(うわさ)は、その内容が事実であるかどうかを問わず、世間で言い交わされている話のこと。類義語として流言、飛語(蜚語)、風説、デマ、ゴシップなどがある。語源は「浮沙汰(うわさた)」である。デマの流布行為は名誉毀損・信用毀損罪や偽計業務妨害罪に問われる。
噂は口コミ、また歴史的には落書(落し文)、現代ではインターネットなどの媒体を通じて流布される。
(出典:Wikipedia)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
説
常用漢字
小4
部首:⾔
14画
“風”で始まる語句
風
風情
風邪
風采
風呂
風体
風呂敷
風貌
風靡
風呂敷包