“仕着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しきせ78.8%
しき18.2%
しつ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
強飯こわめしを云附けて遣り、箱屋や何かにも目立たんように仕着しきせは出しませんけれども、相応の祝儀を遣りまして、美代吉を引取ってまいる。
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
役者の仕着しきせを着たいやしい顔の男が、渋紙しぶかみを張った小笊こざるをもって、次の幕の料金を集めに来たので、長吉は時間を心配しながらもそのまま居残った。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
二人は気忙しそうに、仕着しつけ糸をむしりはじめた。母親はその中で、紋を一つ一つすかしては見ていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)