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しき
ふりがな文庫
“
仕着
(
しき
)” の例文
役者の
仕着
(
しき
)
せを着た
賤
(
いや
)
しい顔の男が、
渋紙
(
しぶかみ
)
を張った
小笊
(
こざる
)
をもって、次の幕の料金を集めに来たので、長吉は時間を心配しながらもそのまま居残った。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
家政學
(
かせいがく
)
のいくたても
學
(
まな
)
びしは
學校
(
がくかう
)
にてばかり、
誠
(
まこと
)
あけくれ
耳
(
みゝ
)
に
入
(
い
)
りしは
好
(
す
)
いた
好
(
す
)
かぬの
客
(
きやく
)
の
風説
(
うはさ
)
、
仕着
(
しき
)
せ
積
(
つ
)
み
夜具
(
やぐ
)
茶屋
(
ちやゝ
)
への
行
(
ゆき
)
わたり、
派手
(
はで
)
は
美事
(
みごと
)
に、かなはぬは
見
(
み
)
すぼらしく
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
五月のある日、爽やかな宵、八が來さうな晩でしたが、お
仕着
(
しき
)
せの晩酌を絞つて、これから飯にしようといふ頃になつて、漸く個性的な馬鹿笑ひが、路地の闇をゆさぶるのでした。
銭形平次捕物控:278 苫三七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
どこまでも青いお
仕着
(
しき
)
せ姿で、鳥獣と同じ生活をして行かなければなりませんでした。
キチガイ地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
老僕が無言でわたしに背を向けた
途端
(
とたん
)
に、お
仕着
(
しき
)
せのひどくすり切れた背中が丸見えになって、そこに赤さびの出た
定紋入
(
じょうもんい
)
りのボタンが、ぽつんと一つ残っているのが目についたが
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
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役者の
仕着
(
しき
)
せを着た
賤
(
いや
)
しい顔の男が、
渋紙
(
しぶかみ
)
を張つた
小笊
(
こざる
)
をもつて、次の
幕
(
まく
)
の料金を集めに来たので、
長吉
(
ちやうきち
)
は時間を心配しながらも
其
(
そ
)
のまゝ
居残
(
ゐのこ
)
つた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“仕”で始まる語句
仕
仕業
仕事
仕舞
仕度
仕方
仕合
仕出来
仕掛
仕様