迂論うろん)” の例文
煦々くくたる法文に拘泥して国家の重きを忘るるは学究の迂論うろんなり、宜しく法律を活用して帝国を危急の時に救うべしというにあった。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
わがはいのこの所見しよけんたいして、或人あるひとはこれを學究がくきう過敏くわびんなる迂論うろんであるとへうし、齒牙しがにかくるにらぬ些細ささい問題もんだいだといつたが、自分じぶんにはさうかんがへられぬ。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
と申した。「れぷろぼす」はこれを聞いて、迂論うろんげに又問ひ返したは
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)