“迂愚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うぐ93.3%
おろか3.3%
のろま3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かえって大人もまたこの例にれぬ迂愚うぐなものだという事を証明したいと思ってちょっと分りやすい小児を例に用いたのであります。
中味と形式 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この迂愚おろかなる旅人が旅宿インを逭れて五日といふ旦暮あけくれは、これなる(かれは首から下げたズダ袋をはたくしぐさをしてみせる)山蟻、あれなる黄蜂の巣、さては天牛虫かみきり、油虫、これに酢模すかんぽ、山独活をそへ
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
細君は今さらならぬ耕吉の、その日本じゅうにもないいい継母だと思っていたという迂愚のろまさ加減を冷笑した。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)