“煦々”の読み方と例文
読み方割合
くく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煦々くくたる法文に拘泥して国家の重きを忘るるは学究の迂論うろんなり、宜しく法律を活用して帝国を危急の時に救うべしというにあった。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
はその中腹あたりの岩肌をキラキラと輝かせているが、天地万物せきとしてしかも陽だけが煦々くくとして、なごやかにこの野原に遊んでいる。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
「これで一切のくくりがついた、やがて、花も咲けば実もむすばれよう」と彼は誰にともなく云った、「——春日煦々くくの船出じゃからのう」
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)