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しきべつ
ふりがな文庫
“
識別
(
しきべつ
)” の例文
澄
(
す
)
んでいるとはいえ、月もどこかに、
星明
(
ほしあか
)
りでは、ただ
模糊
(
もこ
)
としたものよりほかに
下界
(
げかい
)
の
識別
(
しきべつ
)
がつかない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
随
(
したが
)
って、近頃の私自身の気分の悪さについても、
早速
(
さっそく
)
思いあたらねばならなかったのであるが、幸か不幸か、私には蠅の
雌雄
(
しゆう
)
を
識別
(
しきべつ
)
する知識がなかったのである。
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
われわれは問題の大小を
識別
(
しきべつ
)
して、いつでも小問題をごまかしているが、花前は問題の大小などいう考えがはじめからなくて、なにごともごまかすことが
絶対
(
ぜったい
)
にできない。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
編者未だ
識別
(
しきべつ
)
すること
能
(
あた
)
ざれど
設
(
もし
)
果
(
はた
)
して
信
(
しん
)
ならしめば
吉宗
(
よしむね
)
ぬしが
賢明
(
けんめい
)
なるは
言計
(
いふばか
)
りもなく
僞
(
にせ
)
を
僞
(
にせ
)
として其の
惡
(
あく
)
を
訐
(
あば
)
き
奸
(
かん
)
を
鋤
(
すき
)
賊
(
ぞく
)
を
滅
(
めつ
)
するは之奉行職の
本分
(
ほんぶん
)
なれば
僞者
(
にせもの
)
の天一坊を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さういつても
實際
(
じつさい
)
に
巡査
(
じゆんさ
)
の
目
(
め
)
には
櫟
(
くぬぎ
)
と
他
(
ほか
)
の
雜木
(
ざふき
)
とを
明瞭
(
めいれう
)
に
識別
(
しきべつ
)
し
得
(
え
)
なかつたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
「味方
識別
(
しきべつ
)
をつけ忘れていた、と言うらしいのだよ」
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
その中に主人としていて、それを正しく
識別
(
しきべつ
)
し得るような中心者だったら、たとえ二代目三代目でも、短時日に没落から消滅へ、人為的な運命を、みずから早めることはしないであろう。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
然
(
しか
)
し
餘
(
あま
)
りに
能
(
よ
)
く
瘡痍
(
きず
)
其
(
その
)
物
(
もの
)
の
性質
(
せいしつ
)
を
識別
(
しきべつ
)
した
醫者
(
いしや
)
は、
彼
(
かれ
)
に
其
(
その
)
果敢
(
はか
)
ない
心
(
こゝろ
)
を
訴
(
うつた
)
へる
餘裕
(
よゆう
)
を
與
(
あた
)
へずに
彼
(
かれ
)
を
頭
(
あたま
)
から
壓
(
おさへ
)
る
樣
(
やう
)
に
揶揄
(
からか
)
うた。
彼
(
かれ
)
は
其處
(
そこ
)
に
何物
(
なにもの
)
をも
得
(
え
)
ないで
遁
(
にげ
)
るやうに
珊瑚樹
(
さんごじゆ
)
の
木蔭
(
こかげ
)
を
出
(
で
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
要
(
よう
)
は、今しがたの停電は二人の男が変電所の一千ヴォルトの電極に触れて感電死したことによるもので、二人共全身黒焼けとなり一見いずれが誰と
識別
(
しきべつ
)
し難いが、一人は勤務中であった技手土岐健助
白蛇の死
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“識別”の意味
《名詞》
似ている物事の種類や性質などを見分けること。
(出典:Wiktionary)
識
常用漢字
小5
部首:⾔
19画
別
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“識”で始まる語句
識
識合
識者
識閾
識見
識神
識主
識二
識分
識域