潜行せんこう)” の例文
海づたいに、潜行せんこうしていた前田方の先鋒せんぽうは、いつも中軍の馬じるしよりも、はるか先へ先へと、進んでいた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうして公儀こうぎの眼を逃れて潜行せんこうしているのも、大体はさっき壁辰に話した通り、大迫玄蕃以下十六人の首をねらうためではあるが、一つには、あの園絵というものがあるばっかりに、自分はいま
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
中入なかいりとは、敵地ふかく潜行せんこうして、敵国の腹中ふくちゅうから敵をやぶる戦術語である。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
京都から岐阜へ潜行せんこうしたものであった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)