“惡感”のいろいろな読み方と例文
新字:悪感
読み方割合
あくかん50.0%
をかん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども演劇で飯を食べてるこの連中は、酒井などから一々臺詞にまで口を入れられる事に就いて、明らかな惡感あくかんを持つてゐた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
前檣ぜんしやう後檣こうしやうとのあひだを四五くわい往復わうふくするうちその惡感あくかん次第しだい/\にうすらいでたので、最早もはや船室ケビンかへつて睡眠すいみんせんと、あゆあしいま昇降口しようかうぐちを一だんくだつたときわたくし不意ふいに一しゆ異樣ゐやうひゞきいた。
それから一年に近い間、この小さい爲事はなめらかに爲遂げられて來たのだが、今日はすず子に堪へられない惡感をかんを與へるのであつた。
計画 (旧字旧仮名) / 平出修(著)
その有樣を見て居ると、今更ながら私は何とも知らずそゞろに一種の惡感をかんを感ぜざるを得なかつた。兎角するうちとぼ/\足音をさせてお兼が入つて來た。
姉妹 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)