“をかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪寒44.4%
惡寒22.2%
惡感22.2%
悪感11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熱はそのせゐだらうといふので氷をあててみたが、あまり悪寒をかんが続くので、彼は、ふと紅頭嶼で千久馬がやはりこんな風な症状だつたことを想ひ出し、医者にその話をしてみた。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
而ると何といふことは無く其所らが怖ろしくなつて、かすか惡寒をかん身裡みうちそよいで來る。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
その有樣を見て居ると、今更ながら私は何とも知らずそゞろに一種の惡感をかんを感ぜざるを得なかつた。兎角するうちとぼ/\足音をさせてお兼が入つて來た。
姉妹 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
どこか我儘な子供を思はせるやうなかんの強さといふ風なものがなかつたら、その女性的な顔立ちはきつと見る人に一種の悪感をかんを覚えさせたにちがひない。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)