“あくかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪感25.0%
悪漢25.0%
惡感25.0%
悪貫12.5%
惡漢12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
譚は僕等の寄宿舎生活中、誰にも悪感あくかんを与えたことはなかった。
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この電報を受けとった悪漢あくかんの仲間は、博士を早速送ったのだ。こちらでは火事騒ぎを起させ、そのに傷ついた首領かしらを救い出して、これを近所の宿屋へかつぎ込んで、手術を受けさせたに違いない。
前檣ぜんしやう後檣こうしやうとのあひだを四五くわい往復わうふくするうちその惡感あくかん次第しだい/\にうすらいでたので、最早もはや船室ケビンかへつて睡眠すいみんせんと、あゆあしいま昇降口しようかうぐちを一だんくだつたときわたくし不意ふいに一しゆ異樣ゐやうひゞきいた。
いわんや金蓮の怪たんなる、明器めいきを仮りて以て矯誣きょうぶし、世をまどわしたみい、条にたがい法を犯す。きつね綏綏すいすいとしてとうたることあり。うずら奔奔ほんぽんとして良なし、悪貫あくかんすでつ。罪名ゆるさず。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
なんゆへに、婬賣いんばい女につみおこな資本しほんりながら、香水料こうすいりよう慈惠じけいせしや、なんゆへ少娘むすめ困厄こんやくせしめし惡漢あくかんをうちひしぐなどの正義せいぎありて、しかしておのみづかひところすほどの惡事あくじせしや
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)