“悪感”のいろいろな読み方と例文
旧字:惡感
読み方(ふりがな)割合
おかん66.7%
あっかん12.5%
あくかん8.3%
さむけ8.3%
をかん4.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“悪感”を含む作品のジャンル比率
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集4.8%
文学 > フランス文学 > 小説 物語1.9%
文学 > 英米文学 > 小説 物語1.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
私は全身に伝わる悪感おかんを奥歯で噛み締めながら、なおもワイワイと痙攣する両手の指で、青い風呂敷包みを引き拡げた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
昨夕は悪感おかん発熱して、ひとしきり寝苦しかった。修治さんもおこたにのぼせて発汗。おねまきを更え、湯たんぽをとり替える。
この夫婦に対して何らの悪感あっかんいだいていない健三は、ただそうかと思って平気に聞いているだけであった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
こましゃくれた言い方ではあるが、その咽喉は澄みきっているから、聞きようによっては、詩を朗吟するように聞きなされて、静かに耳を傾けていると、決して悪感あっかんは起らない。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
譚は僕等の寄宿舎生活中、誰にも悪感あくかんを与えたことはなかった。
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
私共には眼尻にしわをよせて、猫撫声ねこなでごえでものをいう主人が、召使いに対すると、こうも横柄おうへいになるものかと、私は少からず悪感あくかんもよおしました。
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
余りおそくまで戸外にいたので、ほんの少しではあったが、彼女は悪感さむけがした。
初雪 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
ヴィール夫人が現われた次の日の日曜日に、バーグレーヴ夫人は悪感さむけがして非常に気分が悪かった上に、のどが痛んだので、その日は終日外出することが出来なかった。
もしこの顔に、年配から来る自然の落ちつきと、どこか我儘な子供を思はせるやうなかんの強さといふ風なものがなかつたら、その女性的な顔立ちはきつと見る人に一種の悪感をかんを覚えさせたにちがひない。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)