“悪漢（あくかん）” の例文

その間に三度ばかり人間と逢い、襲われそうになりましたが、まさか私という人間を——それは様子で解りますので——襲うような素人の悪漢（あくかん）は無く、事も無く壬王街へ行きつきました。

さまよう町のさまよう家のさまよう人々 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)

この電報を受けとった悪漢（あくかん）の仲間は、博士を早速送ったのだ。こちらでは火事騒ぎを起させ、その間（ま）に傷ついた首領（かしら）を救い出して、これを近所の宿屋へかつぎ込んで、手術を受けさせたに違いない。

奇巌城：アルセーヌ・ルパン (新字新仮名) ／ モーリス・ルブラン(著)

“悪漢”の意味

《名詞》
悪漢（あっかん）

悪事をはたらく男。
(出典:Wiktionary)

“悪漢”の解説

悪漢（あっかん）とは、本来的な意味では悪人、ならず者のうち特に男性を指す。
ただしピカレスク小説が「悪漢小説」などと訳されたのち、この語は別の意味合いも帯びるようになる。

悪をなすことで成功を収めるが、やがて自ら破滅してゆく悲劇的人物。

悪事によって別の巨悪を討つアンチヒーロー／ダーティー・ヒーロー。
現在、あえて悪人や悪党ではなく悪漢と言う場合には、上記（のうち特に2.）の意味であることが多い。
(出典:Wikipedia)

悪	常用漢字 小３ 部首:⼼ 11画
漢	常用漢字 小３ 部首:⽔ 13画