“主檣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
メインマスト60.0%
メーンマスト40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのそばに村井の陸さんが煙草をすいながら見ている。なんだか知らないけど、ネルソン時代の大戦艦の主檣メインマストくらいもあるびっくりするような高い柱なんだ。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
コンナ会話を主檣メインマストの蔭で聞いた俺は、何ともいえない腐った気持になって、霧の中を機関室へ降りて行った。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
主檣メーンマストに群がる軍艦鳥を両手でパンパンとねらうちにして「アハハハハ」と高笑いしながら
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
こうして数カ月の間あちこちと吹き廻わされ、寒さと食糧の欠乏と病死とに悩まされ続けたが、遂に五日つづきの暴風で船首上甲板と主檣メーンマストとをとられ、止むを得ずモルッカ諸島へ引返して来た。
鎖国:日本の悲劇 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)