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清香
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せいこう
ふりがな文庫
“
清香
(
せいこう
)” の例文
何百人とも知れぬ男女が「蓮華王」か「
清香
(
せいこう
)
真壺」を一つずつ抱え、列をつくって旅亭の木戸が開くのを待っている。
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
今日
漸
(
やうや
)
く一月の
半
(
なかば
)
を過ぎぬるに、
梅林
(
ばいりん
)
の花は二千本の
梢
(
こずゑ
)
に咲乱れて、日に
映
(
うつろ
)
へる光は
玲瓏
(
れいろう
)
として人の
面
(
おもて
)
を照し、
路
(
みち
)
を
埋
(
うづ
)
むる
幾斗
(
いくと
)
の
清香
(
せいこう
)
は
凝
(
こ
)
りて
掬
(
むす
)
ぶに
堪
(
た
)
へたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
自分はきょうは一日、
堀川添
(
ほりかわぞ
)
いの閑居へ来て終日読書している。自分の
栽
(
つく
)
った菊がこの好日の下に
清香
(
せいこう
)
を放っているが訪う人もないのを嘆じている。あなたの御都合はどうか。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
爽麗
(
そうれい
)
なる温室内に食卓を開きて伯爵家特有の
嘉肴珍味
(
かこうちんみ
)
を
饗
(
きょう
)
す。この
中
(
うち
)
に入る者はあたかも天界にある
心地
(
ここち
)
して
忽
(
たちま
)
ち人間
塵俗
(
じんぞく
)
の気を忘る。彩花
清香
(
せいこう
)
眉目
(
びもく
)
に映じ
珍膳
(
ちんぜん
)
瑶盤
(
ようばん
)
口舌を
悦
(
よろこ
)
ばす。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
清
常用漢字
小4
部首:⽔
11画
香
常用漢字
小4
部首:⾹
9画
“清香”で始まる語句
清香真壺