“平城”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらじろ80.0%
なら6.7%
へいじょう6.7%
へいせい6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここは平城ひらじろ、しかも小城こじろ、またどうせ落ちる城。おれと共に死んでも、あまり死に花は咲かないぞ。……逃げたい者は落ちてゆくがいい。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大伴家持が紀女郎きのいらつめに贈ったもので、家持はいまだ整わない新都の久邇くに京にいて、平城ならにいた女郎に贈ったものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
佐紀宮は現在の生駒郡平城へいじょう村、都跡みあと村、伏見村あたりで、長皇子の宮のあったところであろう。志貴皇子の宮は高円たかまとにあった。高野原は佐紀宮の近くの高地であっただろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
でも、彼の心のふさぎのむしは痕を潜めて、唯、まるで今歩いてゐるのが、大日本おほやまと平城へいせい京でなく、大唐だいとうの長安の大道でゞもある様な錯覚が押へきれない。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)