“小城”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
をぎ50.0%
こじろ16.7%
おぎ16.7%
こしろ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐賀市を距る十数里、小城をぎを通ぜる国道と会し、往方ゆくてたひらかなること砥のごとく、しばらくにして牟田部むたべをすぐ、ここも炭坑のあるところなり。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
ここは平城ひらじろ、しかも小城こじろ、またどうせ落ちる城。おれと共に死んでも、あまり死に花は咲かないぞ。……逃げたい者は落ちてゆくがいい。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
井上円了博士の『日本週遊奇談』には山南小城おぎ郡北山村においては、今も秘密に山奥に入りて行法ぎょうぼうを勤める一種の仏教があるといっている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
好んで寺院や病的心理を扱う小城こしろ魚太郎(最近出現した探偵小説家)の短篇中にも——殺人を犯そうとする一人の病監医員が、もともと一労働者にすぎないその患者に、医学的な術語を聴かせ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)