“こじろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小城33.3%
子城33.3%
小寨33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここは平城ひらじろ、しかも小城こじろ、またどうせ落ちる城。おれと共に死んでも、あまり死に花は咲かないぞ。……逃げたい者は落ちてゆくがいい。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上田の小城こじろ一つでも持ちこたえて行こうとするには、こういう衛星国的な処世術も、またやむを得ないものがあるといえる。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勝ち誇ったる檜垣衆は日増しに猛威をたくましゅうして、領内を荒らし廻り、僅か一と月ばかりの間に方々の子城こじろを攻め落すと云う有様であった。
主膳の話だと、今度のいくさは味方に取って容易ならぬ苦戦で、敵は既に此の本城の周囲にある多くの子城こじろを攻めおとして、二萬騎にあまる軍勢が此の山のふもとを幾重にも囲んでいる。
「どっちみち、こう火の手が大きくなったからには、もうこの辺の小寨こじろに殻をかぶッてはいられまい」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)