平城なら)” の例文
大伴家持が紀女郎きのいらつめに贈ったもので、家持はいまだ整わない新都の久邇くに京にいて、平城ならにいた女郎に贈ったものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
沫雪あわゆきのほどろほどろにけば平城なら京師みやこおもほゆるかも 〔巻八・一六三九〕 大伴旅人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
菟芽子うはぎは巻二の人麿の歌にもあった如く、和名鈔わみょうしょう薺蒿せいこうで、今の嫁菜よめなである。春日野は平城ならの京から、東方にひろがっている野で、その頃人々は打連れて野遊に出たものであった。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)