清光せいこう)” の例文
ちょうどその夜は満月であった、清光せいこう昼のごとく、平和湖に出たのはもう夜半であった。その夜はそこに一泊し、翌日の午後六時ごろぶじ左門洞さもんどうにつくことができた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
空には清光せいこうのある夏の月が出て、その光に染められた海は広びろと蒼白あおじろひろがりを持って静かにたたえ、数日ぜん大海嘯おおつなみを起して、数万の人畜の生命を奪った恐ろしい海とは見えなかった。
月光の下 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
 清光せいこう ひとえに照らす はなはうれうの人〕
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)