さめ)” の例文
へゝゝ不断ふだんやりつけてるもんですから……(一くちんで猪口ちよこを下に置き)有難ありがたぞんじます、どうも……。小「さめないうちにおひよ、おわんを。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
おふくろ煮団子ガルーシュキを少しさまさうと思つて大鍋から鉢へ小分けにして移してをりましたのさ。仕事の後で、皆んなひどく腹がへつてたもんだから、団子のさめるのが待ちきれなかつたんでさあね。
よしや居るにしても居るとはいわぬよ、事に由れば余温ほとぼりさめるまで当分博賭ばくちやめるかも知れぬ何うして其様な未熟な事でいける者か、差当り其家へは行かずにほかの所で探偵するのが探偵のいろはだよ
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
母「フーム、少し余熱ほとぼりさめるとすぐに持った病が出ます、二の腕の刺青ほりものを忘れるな」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
了ぬ、俚諺ことわざにも鉄のさめぬうちに打てと云う事が有る
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
罪ではあるがすきうかゞい、沼の中へ突きおとし、あがろうとする所を人力車くるま簀葢すぶたを取って額を打据うちすえ、殺して置いて、其のまゝにドロンと其処そこ立退たちのき、長野県へ往ってほとぼりのさめるのを待ち