“余熱”の読み方と例文
旧字:餘熱
読み方割合
ほとぼり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下宿ではみんなが寝静まっていた。長い廊下を伝うて、自分の部屋へ入ると、戸を閉めきった室内には、まだ晩方の余熱ほとぼりが籠っていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
四国西国で賭試合の小屋がけをつづけ、各所で得た悪銭を懐にして、もう余熱ほとぼりも醒めた頃と、再び江戸へ帰ってくる途中であった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今では余熱ほとぼりが冷めてホテルのダンス場も何カつきぶりかで再び開かれたが、さしもに流行したダンス熱は一時ほどでなくなった。