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安倍
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あべ
ふりがな文庫
“
安倍
(
あべ
)” の例文
興津
(
おきつ
)
川や
酒匂
(
さかわ
)
川、
安倍
(
あべ
)
川のやうに瀬が直ちに海へ注ぐ川は、川口にまで転石が磊々としてゐる。それには必ず水垢がついてゐる。
水垢を凝視す
(新字旧仮名)
/
佐藤垢石
(著)
豊雄、
七二
ここに
安倍
(
あべ
)
の
大人
(
うし
)
とまうすは、
年来
(
としごろ
)
七三
物
学
(
まな
)
ぶ師にてます。
彼所
(
かしこ
)
に詣づる便に、傘とりて帰るとて
七四
推して参りぬ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
自分はいつも、もしあの芝居のように自分の母が狐であってくれたらばと思って、どんなに
安倍
(
あべ
)
の童子を羨んだか知れない。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
また朝日の
阿闍梨
(
あじゃり
)
という僧が、
安倍
(
あべ
)
の
某
(
ぼう
)
という
陰陽師
(
おんようじ
)
の家に忍び込んでいて、発覚して
遁
(
に
)
げ出そうとするところを見つけて
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「きょうここを出てゆけば、おまえにはもう
安倍
(
あべ
)
の家よりほかに家とよぶものはなくなるのだ、父も母もきょうだいも有ると思ってはならない」
日本婦道記:藪の蔭
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
院
(
いん
)
さまのお
命
(
いのち
)
をとって、
日本
(
にっぽん
)
の
国
(
くに
)
をほろぼそうとしたわたしのたくらみは、だんだん
成就
(
じょうじゅ
)
しかけました。それを
見破
(
みやぶ
)
ったのは
陰陽師
(
おんみょうじ
)
の
安倍
(
あべ
)
の
泰成
(
やすなり
)
でした。
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
の間から高い窓が見えて、その窓の
隅
(
すみ
)
からケーベル先生の頭が見えた。
傍
(
わき
)
から濃い
藍色
(
あいいろ
)
の煙が立った。先生は
煙草
(
たばこ
)
を
呑
(
の
)
んでいるなと余は
安倍
(
あべ
)
君に云った。
ケーベル先生
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
神将 我々は
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
の
陰陽師
(
おんみょうじ
)
、
安倍
(
あべ
)
の
晴明
(
せいめい
)
の
加持
(
かじ
)
により、小町を守護する
三十番神
(
さんじゅうばんじん
)
じゃ。
二人小町
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
古風な
薩摩絣
(
さつまがすり
)
の羽織に、同じ絣の着物を着たのが、ひょいと右手を伸ばしたと思って、その指先の行くえを追跡すると、それが一直線に
安倍
(
あべ
)
君著「山中雑記」の頭の上に到達した。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
安倍
(
あべ
)
、
和辻
(
わつじ
)
両君来り、謡二番。
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
それから以後、この鯨の池の魚は、ことごとく片目になったというのは、とんだめいわくなおつき合いであります。(
安倍
(
あべ
)
郡誌。静岡県安倍郡
賤機
(
しずはた
)
村)
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
この豊雄は、
新宮
(
しんぐう
)
の神官
安倍
(
あべ
)
の
弓麿
(
ゆみまろ
)
を先生として、その許へ勉強に通っていた。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
現に
昨日
(
きのう
)
安倍
(
あべ
)
の
晴明
(
せいめい
)
も
寿命
(
じゅみょう
)
は八十六と云っていました。
二人小町
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
二 駿河
安倍
(
あべ
)
郡
腰越
(
こしごえ
)
村の山中にて、雪の日足跡を見る。大きさ三尺
許
(
ばかり
)
、其間九尺ほどづゝ三里ばかり、小路に入りて続けり。又此村の手前に小川あり。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
此の豊雄、
一九
新宮の
二〇
神奴
(
かんづこ
)
安倍
(
あべ
)
の
弓麿
(
ゆみまろ
)
を師として行き通ひける。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
是は「
安倍
(
あべ
)
山中にて織出し、
楮
(
こうぞ
)
の皮を
以
(
もっ
)
て糸として織るものなり、又
藤
(
ふじ
)
を以て織るものもあり」と書いてある。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
同国
安倍
(
あべ
)
郡入江町大字上清水と不二見村大字下清水とは、ともに今の清水町に接続した地域で、以前はこの二大字の地を岡清水といい、清水港を浜清水と称していた。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ある時はまた日光山のお寺の
食責
(
じきぜ
)
めの式へ出かけて、盛んに
索麪
(
そうめん
)
を食べたといって、索麪地蔵という名前も持っておられたそうです。(
駿国
(
すんこく
)
雑志。静岡県
安倍
(
あべ
)
郡長田村宇都谷)
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
『静岡県
安倍
(
あべ
)
郡誌』には、この郡大里村大字下島の長田氏には、これも建長寺の和尚に化けて、京に上ると称して堂々と行列を立て、乗り込んできたという貉の話あり、その書が今に残っている。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
倍
常用漢字
小3
部首:⼈
10画
“安倍”で始まる語句
安倍能成
安倍貞任
安倍晴明
安倍川
安倍泰親
安倍仲麿
安倍館
安倍氏
安倍牟
安倍郡