“しほせんべい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鹽煎餅80.0%
塩煎餅20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かみづつみの鹽煎餅しほせんべいと、夏蜜柑なつみかんつて、立寄たちよつて、ことばつうぜずなぐさめたひとがある。わたしは、ひとのあはれと、ひとなさけなみだぐんだ——いまかるゝ。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あんずるに、團子だんご附燒つけやきもつ美味うまいとしてある。鹽煎餅しほせんべい以來このかた江戸兒えどつこあまあまいのをかぬ。が、なにかくさう、わたし團子だんごあんはう得意とくいとする。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私のじき近処に塩煎餅しほせんべいを売つて細々暮らしを立てゝ居た可愛さうな後家が有升ありましたが、母は家政を整へて次には貧民の面倒を見ることを義務つとめにして居た人ですから
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
あの銀貨をあの金貨の埋合うめあはせになんぞいことにつかいたいとおいひだつけネ、あの塩煎餅しほせんべいやのかみさんもモウ大分よくなつたから、二三日中には田舎へ行切いききつりに行くつて、けふいつてましたよ
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
あれ、かあさま、塩煎餅しほせんべいやのをばさんにやる下駄げたを買ひにですよ。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)