“石見銀山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いはみぎんざん52.0%
いわみぎんざん48.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八五郎は急にきびしくなりました。殺される三日前、專三郎が危ふく石見銀山いはみぎんざんの鼠捕りを呑まされるところであつたといふ噂を思ひ出したのです。
それは石見銀山いはみぎんざん鼠捕りか何んか、猛毒まうどくを飮んで死んだとわかりましたが、死骸の側にはその猛毒を入れたと思はれる椀も茶碗も、紙つ切一つなく
こう屋敷中で見張っているところへ、新太郎の膳のお菜の中へ、石見銀山いわみぎんざん鼠捕ねずみとりを入れたものがありました。
浜田の娘おえいは猫らずといふ殺鼠剤さっそざいを服して最後を遂げたりしより無分別の若き男女思案に余ることあれば今にこの薬をあがなふもの絶えやらずといふ。猫入らずは即むかしの石見銀山いわみぎんざんなり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)